2025年05月22日 07:12
今回キャンピングカーを探している間ずっと「どうしてキャンピングカーってこんなに高くなったんだ?」と考えていました。
10年とは言わないまでも、数年前と比べると1.5倍から2倍、2.5倍近い価格になっている車両もあります。
いつかはキャンピングカーが欲しいけど高くて買えない…(涙)
と感じている方も多いのではないでしょうか(;´・ω・)?
今回は、キャンピングカーの価格がなぜ高止まりしているのか、その背景にある4つの理由を考察してみます(=゚ω゚)ノ
ちなみにサムネはChatGPT(無料アカウント)に作ってもらいました。
すごいな…ChatGPTΣ(・ω・ノ)ノ!
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国産キャンピングカーはトヨタのカムロード(ダイナトラック)やハイエース、日産やマツダの小型トラックなどをベースに製作する「架装型」が主流です。
しかしここ数年、次のような理由によりベース車両の納車が著しく遅れる事態が相次いでいます。
●半導体不足などによる自動車メーカー全体の生産遅延
●モデルチェンジ・生産終了に伴う空白期間
●型式認証不正問題(織機、日野など)による出荷停止
これにより、キャンピングカービルダーは「作りたくても作れない」状況が続いており、結果として需給バランスが崩れて価格が下がらない状況となっています(;´・ω・)
キャンピングカーに使われる装備や部材の多くは海外からの輸入に頼っています。
たとえば、冷蔵庫やFFヒーター、アクリルウインドウ、ベンチレーター、ソーラーパネルやスイッチ類、電装パーツなどなど、どれも国産の部材は存在しないか数えるほどしかありません。
これらはすべて、現地のインフレ状況や為替、物流費高騰の影響を強く受けます。
特に2021年以降の急速な円安によって多くの部品の仕入れ価格が大幅に上昇し、販売価格に転嫁されています。
キャンピングカーのパーツを扱う国々のCPIは高止まりしたままです。
「パーツが元の価格に戻る」には100を割った推移が必要ですので、このことからも「パーツの値段は元には戻らない」と思っておく方が良いかと思います(;´・ω・)
国産キャンピングカーはとても丁寧に作られていますが、多くの工程に手作業が関わっています。
電装系の収め加工やカスタム対応では自動化が難しいため高い技能を持った人に依存するため、人件費の上昇がコストに直結します。
特に近年は職人の高齢化や若手不足も深刻で、効率的な大量生産が難しいという側面を持っています。
公務員組織にも半官半民組織も採用難&大量離職が続き、大企業でも人の取り合いが生じています。
キャンピングカー業界の人件費等の統計データーは見つかりませんでしたが、上図から大きく変わることは無いと見込まれます。
新車の供給不足を受けて、中古キャンピングカーの需要も増加しています。
特に人気モデルや装備の充実した車両は数年落ちでも高値で取引されるケースが多くなっています。
結果として「中古でも高いなら新車を…」と考える人も増えるなど、新車価格を下げるバイアスがかかりづらい構造となっています。
キャンピングカーの価格が高止まりしているのは、メーカー・ビルダーの儲け過ぎではなく(多少はあると思いますが)、次のような現実的な課題が背景にあります。
●ベース車両の供給不足
●輸入部材コストの上昇
●手作業中心の製造体制
●中古車市場の価格高止まり
これらの4つの課題が複合的に絡み合っていることで、今後も大きく価格が下がる見通しは立ちづらい状況です(;´・ω・)
自分にとって必要なキャンピングカーのサイズ・装備感や、展示車両、中古キャンピングカーといった選択肢を上手に活用することで、無理なくキャンピングカーライフを始められると思います(=゚ω゚)ノ