更新:積水ハウスTomorrow’s Life Museum(旧住まいの夢工場)見学に行ってきました
現在の家を建てておよそ15年。
積水ハウスで建てた我が家は(家電・住設の故障は別として)何の問題も無く15年過ごしてきました。
同僚や後輩の中には別のハウスメーカーや工務店で建てた方もいまして、たびたび躯体やメンテの不満も聞きますが、積水ハウスだとあまり聞かないな~というのが狭い僕の周囲の状況です。もっとも、積水ハウスだからトラブルゼロかというとそんなことも無いと思いますが、ひとたびトラブったときのリカバリーの早さ(なのか危機管理能力なのか)は流石だな~と感じます。
さて。そんな積水ハウスさんからお誘いいただきTomorrow’s Life Museum見学に行ってきました。
振り返ってみると前回の夢工場見学から実に6年半もの年月が経っていたようで、Tomorrow’s Life Museumへの変更もさることながら、次はこんな風にしたいな~と思いながら帰ってきましたのでまとめてみようと思います。
Tomorrow’s Life Museum(TLM)とは?
Tomorrow’s Life Museum(TLM)は、2021年8月に「住まいの夢工場」から名称変更となった、全国5か所にある積水ハウスの体験型ミュージアムです。
積水ハウスの技術や構造を見て触れて理解できる建屋の他、「小林さん家」や「山際さん家」といったモデル家族を見立てたモデルハウスを見学することができる施設となっています。
Tomorrow’s Life Museum KANTOに行ってきました
今回もバス旅で見学に連れて行っていただきました。
TLM KANTOは茨城県古賀市、少し前まで新国道4号線が完全複々線化する境目にある境町交差点そばの工業団地にあります。なので栃木からは結構な距離に感じますので、バスを出していただけるのはとてもありがたく助かります(=゚ω゚)ノ
バスに揺られて爆睡すること1時間ちょっとで到着しました。
バスの運転手さんが安全運転過ぎて予定時間より押し気味らしいですが寝ているだけなので全く問題ありません(´艸`*)
TLMの紹介映像を見たらいよいよTLM内部に入っていきます。
ただの紹介施設にこんな贅沢な空間を使っていいのΣ(・ω・ノ)ノ!?と思わずにはいられないくらい広い敷地です。
中心の期にツリーハウスができていまして、チビッコたちが一目散に走っていきました。パパやママは見学したいのにチビッコはそこから離れたくないとダダをこねてカオスな空間が一部にありました(^▽^;)ソリャソウナルヨネ
次建てるときに参考にしたくなったところ
Tomorrow’s Life Museum KANTOには7つの家族のモデルハウスがありまして、今現在でちょっと気になるな~次に建てるときに参考にしようかな~と思ったところをまとめておきます。
床下空間に掘り下げた書斎スペース
基礎から家屋までの立上がり空間(いわゆる床下空間)を逆手にとり、室内側から立ち上がりの空間に対して掘り下げることで、足を下ろせるようにした書斎スペースです。これによってパソコン仕事でも姿勢を維持できますし、天井高までの収納や棚を配置可能になることで空間効率が格段に向上した書斎スペースができあがります。
仕事に疲れたらそのままゴロっと横になれるのも最高です(´艸`*)
次回と言わず今すぐにでも欲しくなった書斎スペースでした。
リビングルームの掘り下げ
上の書斎とも同じ構造ですが、リビング側も掘り下げることができます。
積水ハウスはそのままでも天井高が高いですが、掘り下げによってさらに200~300mm高くなることで、感覚的により広い空間と感じられるようになります。
吹き抜けほどの解放感はありませんが、一方で吹き抜けのデメリット無しで解放空間の間隔を得られる構造は良いところだと思います。
キッチンとダイニングテーブルの一体化
キッチンとダイニングテーブルを一体化するお家を多く見かけました。
料理を出したり片付けたりが楽になりますし、ダイニングテーブルってご飯時以外はあまり使いませんので合理的だなぁと感じました。
このアイデアは取り入れるにあたっては、設計面で注意したいところが2つありそうです。
1つめは、上の写真のようにアイランド的に配置する必要があるということです。
「キッチンとダイニングテーブルを一体化する」ということを目的に、設計担当が以前の感覚のまま図面を引くと、キッチンを壁にくっつけてしまう懸念があります(換気扇の配置の関係でやりがち)。そうなると、ダイニング側に座った人がキッチン側に入ろうとすると動線が伸びてしまうので、使い勝手の面がスポイルされてしまいます。
じゃぁキッチンとダイニングを分ければいいじゃん、となるとそれって今までのLDの考え方と変わらないじゃん…となるので、これを採用するにあたってはそれなりに広い空間を用意することを考える必要がありそうです。
2つめは、オープン型のキッチンは収納面に弱みがあるので、意識的に収納を設ける必要があるということです。独立したキッチンの場合は、キッチンカウンター(作業台)の上にも収納棚を多く設けることができますが、開放性に特化したオープン型キッチンでは上部の棚は設けないことが多いためどうしても収納力に差がでます。
展示場では壁面に収納を持たせることで解消していました(=゚ω゚)ノ
今住んでいる我が家もオープン型のキッチンで収納力不足に悩んでいるので、次に建てるときはこの点は何としても解決したいところです。
天井高めいっぱいの窓
構造と設備の進化を感じられたのが、この天井高目いっぱい確保できる窓です。
家の中と外の一体感が得られる設備で是非とも採用したい設備だな~と感じました。
外壁材を用いたアクセントウォール
家の中に、アクセントウォールとして外壁材を入れるアイデアです。
以前から一部の素材ではできていましたが、たしか我が家を建築中は鉄骨(ダインコンクリート)の家に木質の素材(ベルバーン)を採用することができず採用に至らなかった経緯があります。現在はそれができるようになったような説明を受けました(間違ってたらごめんなさい)。
もっとも、コレやると建築費がだいぶ跳ね上がるので、お財布とは要相談です(^▽^;)
価格が見合わない場合は、エコカラットなどで逃げる方法もありますが、この凹凸から生じる重厚感は外壁材からでないと得られないので、次回は何とか導入したいな~なんて思ってしまいます。
アウトドアリビング
だいぶ以前に「段差のない掃き出し窓」ができたことで、「シームレスなウッドデッキ(またはポーチ)」が作れるようになり、最近よくリクエストがあるのがアウトドアリビングだそうです。
天気の良い日は外でご飯を食べよう!ってやつですね(=゚ω゚)ノ
このお家は2階の部屋を庇にして、3面を部屋の壁で囲った中庭調に誂えていますので、本当に天候に左右されずに使えるアウトドアリビングになっています。
いやこれ、実際に設計したらめちゃくちゃ高いだろ…(;´・ω・)
となると現実的にはコッチかな~と参考になるお家もありました。
アウトドアシンクとちょっとしたチェア(棚?)であれば造作工事で済みますし…
屋根はこんな感じに外壁にフックを設けてタープを張るだけにもできます。
ダインコンクリートの外壁でも予めフックを取り付ける場所を決めておけば大丈夫なようです。
うん。悪くない。ていうか現実的で良い(´艸`*)
気になる住設:タオルウォーマー・タオル乾燥機
今回の見学ではタオルウォーマー(タオル乾燥機)をちょくちょく目にしました。
白いパイプの部分がヒーターになっていて、タオルを乾燥したり温めてくれるそうです(寒~い栃木県の洗面所を温めてくれるほどの熱量は無い模様)。
導入は進んでいるの?と聞いたら苦笑いしていましたが、今後進んでいくのかな…?
まとめ
住宅の構造や住設は年単位で劇的に進化することはあまりありませんが、こうやって久しぶりに見学に行くとその進化を感じ取れたり、家族も大きくなる中で建てたときには思いもしなかった不便さの解消策を見出すことができたりと、とても興味深い見学会でした。
家は3回建てて初めて満足するものができるとは言われますが、そんなに何回も建てられるものではありませんからリフォームやリノベーションによってうまく長い期間一緒に過ごしていきたいものです(´艸`*)
また、これはこれから建てる人に毎回言っているのですが、建築中に100万、200万と建築費が上がっていくことは珍しくありませんが絶対に妥協しないでくださいね~(=゚ω゚)ノ
特に後から追加できないモノ、追加しづらいモノは「絶対に建てるときにやる」べきです。後から追加できないモノはその家に住んでいる限りの後悔につながりますし、後付けになると新築時よりも確実に割高になり&見栄えに問題が出て、せっかくの新築のお家なのに…とガッカリ感が出ます。
仮に建築費が100万円上昇たところで、35年ローンなら月々3,000円程度の上昇(りそな銀の全期間固定1.715%の場合)で済みます。それならば、その3,000円アップ分を払えるように仕事がんばるぞ~!とモチベーションアップにつなげるほうが健全だと思いますし、そうした子たちの多くはそういう結果も出ていますので、ゼッタイに妥協だけはしないでくださいね~(=゚ω゚)ノ
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